はじめに・・・・
最近、道端や出先で見かけるお花や雑草にとても興味が湧くようになってきました。
しかし全くのお花・雑草音痴の私ですのでその名称が全く分かりません。
そこでスマホに搭載されているアプリ「Googleレンズ」を使って、そのお花の名称や特徴を調べ、綴っていきたいと思います。
ほんとに「Googleレンズ」はとっても便利です。
師走の寒空の下、見るからに縁起のよさそうな真っ赤な実を付けた植物を2種類見つけました。
どちらも真っ赤な実をつけていますが、葉の形状や茎の形状は全然違います。
どちらの名前もわからないため、今日もこの2種類をGoogleレンズで検索して、名前を調べてみることにします。
まずはこちらから。
こちらはナンテンであることがわかりました。「南天」と書きます。
ナンテンといえば常盤薬品の「南天のど飴」でおなじみです。CMでよく見ていましたよね。
ちなみに「南天のど飴」にはナンテンが成分として入っているのでしょうか。
調べてみると南天実乾燥エキスが成分として記載されています。
のど飴とはいえ立派な「咳止めの医薬品」として販売されています。
ナンテンの実は、「o-メチルドメスチシン」を多く含み
咳止め効果の高い生薬として、その効果を厚生労働省から認められています。
しかし多量に摂取すると、大脳、呼吸中枢の麻痺作用があるので、素人が安易に食すのは危険です。
ナンテンのど飴も5歳未満は服用できませんし、成人も1日の服用回数が限られています。
一方、こちらはマンリョウであることがわかりました。「万両」と書きます。
お金を連想させるなんとも縁起の良い名前です。
ちなにみ万両以外にも、お金を連想させる縁起の良い名前の植物に
「一両」「十両」「百両」「千両」「億両」もあることは、今回初めて知りました。
どれも共通して赤い実をつけます。
マンリョウは葉の形状が独特です。葉縁が波打ち波状の鋸歯があります。
ナンテンとマンリョウは一見似ていますが
ナンテンはメギ科ナンテン属の常緑低木。
マンリョウは、サクラソウ科ヤブコウジ属の常緑小低木
となります。
種類は全然違いますが、どちらも日本では縁起の良い植物とされ
庭木に植えられることが多いようです。
古来より、日本人は赤い色を縁起の良い色として信仰や日常生活に取り入れてきました。
そんなことから正月飾りにも使われることが多いんですね。
それにしても、ナンテンもマンリョウもなぜこんなに綺麗な赤い実を付けるのでしょう。
その答えはずばり、自分たちの種を保存していくため。
植物は動物のように動くこともできなければ、たんぽぽのように種を綿毛に乗せて飛ばすこともできません。
緑の葉に真っ赤な実を付けて
「鳥さん、ここにおいしいものがあるんだよ~、来て見て食べて~」
とアピールする手段のためなのです。
鳥に食べられも、消化されない種がフンとして遠くに運ばれる。
その目的のための真っ赤な美しい実なのでした。
しかし、鳥に赤い色を識別できるのでしょうか?
なんと鳥類は4原色「赤・緑・青・透明」の識別ができると考えられています。
(ちなみに人間は3原色「赤・緑・青」を見分けることが可能です)
鳥類の味覚は人間とは異なり、多少まずくても、関係ないようです…。
花言葉も調べてみました。
ナンテンは「機知に富む」「福をなす」「良い家庭」
マンリョウは「寿ぎ」「陰徳」「徳のある人」
どちらも縁起の良い花ことばです。家の庭に植えるのに良さそうですね。
今回も見分けのつかなかった赤い実を付ける植物の違いを知れてGoogleレンズでスッキリしました。