ニキビ肌で長年悩んでいませんか?
かくいう私も本当に長い間、顔、胸、背中のニキビや湿疹に悩まされていました。
オイリー肌でブツブツのにきび 湿疹だらけだった私の肌が改善された、たった一つの方法「湯シャン」の話を公開します。
1冊の本が運命を変えた
小学生のころから肌トラブルがひどく、ひどいオイリー肌で自分のお肌は不良品だと思って生きてきた私が、今では隠すところがなくなり、粉のファンデーションのみで生活できるまでに改善したのは、1冊の本との出会いでした。
その本は
『皮膚科学に基づく本当に正しいスキンケア法
「何もつけない美肌術」誰もが本来持っている天然素肌力を引き出す、8つの新ルール』
牛田専一郎 著(主婦と生活社)
近所のブックオフをブラブラしていた時にたまたま目に留まり手に取りました。
定価1300円(税抜)の本ですがブックオフ価格で710円。
中古本にしてはちょっと高いかな・・・(著者の方、ごめんなさい)と思ったもののイラストも多く読みやすそうなので買って帰りました。
著者の牛田専一郎氏はもともとは30年以上にわたり、コスメプロデューサーとして化粧品の開発に携わってきました。
しかし化粧品によるスキンケアで、肌トラブルを慢性化させている人がいる事実に心を痛めます。
そして洗浄剤や柔軟剤、抗菌加工された日用品などが肌の健康を損なう要素があることが分かってきたことを機に非接触生活研究会を立ち上げました。
そして現在は「非接触皮膚科学」というHPを運営されています。
私がこの本を手にした時は2017年9月21日。
もう40代に入っていました。
これで肌が少しでもましになるなら…と本の内容を実践すべく湯シャン、つまりシャンプーをやめ、お湯のみでの洗髪をスタートさせました。
オイリー肌なのにシャンプーしなくて大丈夫??
結論から言います。
シャンプーやリンスをやめることでブツブツの湿疹の量は激減しました。
最初は「ただでさえオイリー肌なのにシャンプー無しなんてありえない」と思いました。
しかし、これまで何をやっても良くならなかった為、「やってみるだけやってみよう」という感じでのスタートでした。
ただしシャンプーを全くしないというのはかなり勇気のいること。
2022年の現在ではシャンプーを使うのは、年に3~4回。美容室に行くときのみですが
湯シャンを始めた当時は完全に湯シャンにする勇気がわかず、週1回はシャンプーを使っていました。
その結果、肌の調子が良い⇔元に戻るを繰り返し、湯シャンの効果の確信が持てませんでした。
11歳から40歳をすぎるまでずっと続いたニキビ 湿疹地獄
ここで一度私のニキビ、湿疹の遍歴を・・・・
小5のころから顔中に湿疹ができはじめ、40歳を過ぎるまで「肌がきれい」という状態がほどんどない人生でした。
そんな私のブツブツ湿疹人生と当時やっていた対策を振り返ってみます。
年齢 | 症状 | 対策 | 結果 |
小学生(11歳~12歳) | 顔中に小さな湿疹が大量にできる(常に100個はあったと思う) | 某会社のニキビ対策の洗顔料から化粧水まで一式揃えた。 | 改善せず |
中学生 | 顔だけでなく胸や背中、髪の生え際などにまで湿疹が広がる。とにかく脂性であぶらとり紙が必需品。 | ・硫黄成分の化粧水や保湿クリーム ・ニキビ肌改善用の電動のフェイスマッサージ機購入 ・ビフナイトを塗って就寝。 | 改善せず |
高校生 | 大きく膿を持った湿疹、赤く熱を持った湿疹など、治ってはできるの繰り返し。胸や背中の湿疹も治らない。毛穴がパックリ開いた状態。 | ・はとむぎ茶を飲む。 ・とにかく念入りな洗顔 ・シャンプーも一度に2回。リンスもしっかりする。 | 改善せず |
大学生 | 乾燥したりテカテカしたりの混合肌状態。かゆみのある小さな湿疹が顔中に発生。 | ・馬油 | 改善せず |
社会人から40代 | 首やあごも湿疹が多く髪の毛が当たるところは特にひどい。小さなかゆみのある湿疹が大量。 | 有名な漢方薬局で『瘀血』(おけつ)を改善するための漢方を処方してもらう。かなり高額。 | 改善せず |
40代 | 若いころのように膿を持つよう大きな湿疹ではなく、小さな赤い湿疹が大量にできる。 | ・オロナインH軟膏 ・あせもクリーム ・クロマイN軟膏 ・手作りのドクダミ化粧水 ・高額の低刺激のシャンプー | 改善せず |
これだけ長い間、ここまで色々と試してみたのに、何をやっても良くならないって逆にすごいと思います。
ここまで読んで、どうして皮膚科に通わなかったのだろうと思われると思います。その理由は
- 肌を見せるのが恥ずかしい。「これはひどいね・・・」なんて医者に言われたら生きていけない。
- 皮膚科に行って良くなったという情報を目にしたためしがなく、信用していなかった。
その点、もともと東洋医学には興味があったので漢方薬なら効くのではないかと思い、社会人になったときに有名な漢方薬局に出向き高額な漢方薬を数年にわたり服用しましたが、残念ながら目に見える効果を感じられませんでした。
シャンプーやリンスが湿疹を誘発していると確信
週一度はシャンプーをするなんちゃって湯シャン(お湯のみ洗髪)でも、かゆみが軽減していることに気づき、覚悟を決めて完全な湯シャンに切り替えました。
シャンプーやリンスはどんなに気を付けて洗い流しても、顔や全身を通って流れていきます。
乾いた後もその成分はしっかり残っているので、いつまでも肌に刺激を与え続けます。
肌が弱い人にはこれがとても悪影響を与えているようです。
私の湯シャンのやり方
私は趣味でスポーツもやるし、仕事も肉体労働で本来なら石鹸やシャンプーでしっかりと汚れを落とすのが必要と思われる生活なのですが、湯シャン生活でもニオイ等全く問題なくを送っています。
具体的なやり方を解説します。
湯シャンのやり方
1.基本はしっかりお風呂に入りますので、まずは髪は濡らさず湯舟に入ります。
2.湯船に10分ほど浸かり、頭皮の毛穴を開かせる
3.100均で売っているような荒いヘアブラシで100回ブラッシング。(地肌の汚れを落とす)
4.次は豚毛のヘアブラシで100回ブラッシング。(髪の毛の汚れを落とす)
5.綿の手袋をして43度のシャワーで地肌と髪の毛を丁寧に洗う。かなり丁寧に頭皮をマッサージするように洗います。綿の手袋をすることで、皮脂が落ちやすくなりますので必ず手袋をして流します。
髪の乾かし方
1.タオルで大方の水分を取ります。
2.タオル地の手袋をしてドライヤーで髪を乾かします。
タオル地の手袋で水分を取りながら、きちんとドライヤーをすることでサラサラ感がでます。
ちなみにここで紹介した手袋はどちらも私は100均で調達しています。
シャンプーを毎日していた時代は、時間がたつと汗というより皮脂のにおいが頭からすることがあったのですが、湯シャンは時間がたっても、頭皮が乾燥しにくいせいか変なにおいがしないと実感しています。
そのかわり、もちろんシャンプーの良い香りもしません。
これは女性としてはちょっぴりさみしいですね・・・。
髪の毛はベタつかないのか心配・・・
上記のようにブラッシングをしてから湯シャンをして、しっかりと乾かせばベタつきません。
お湯自体にはシャンプーほど皮脂汚れを落とす力が無いため、気を付ける点がいくつかあります。
逆に言えば適当にやるとベタつきます。
以下のポイントを守ればベタつきがほとんど気になりません。
- ベトつかない湯シャンのポイント
- 湯シャン前のブラッシングを200回ほどしっかり時間をかけてやる。
- 適度な温度で湯シャンする。(私の場合は43度のお湯が最適)
- しっかりドライヤーで髪を乾かす。
衣類の洗濯洗剤も刺激に?
少し大げさですが私のような敏感肌は洗濯洗剤すら肌に影響し、すぐに湿疹ができてしまうことがわかりました。
本の中では(2014年調査時点で)トップクリアリキッドのみが、市場に出回っている洗濯洗剤の中で肌を痛める成分(柔軟剤、蛍光増白剤など)が含まれていないとのこと。
我が家の洗濯洗剤も早速、肌への刺激の少ないこの洗濯洗剤に切り替えました。
今のところ、ずっとこれ一択です。
ドラッグストアで調達できてありがたい!
ただ湯シャンしているのに顎から首にかけて湿疹ができる時があり原因を探ると、寒くて1日中もこもこのネックウォーマーをしていたことに気が付きました。
このように肌への物理的な外的刺激もニキビや湿疹に影響していることがわかってきました。
なるべく肌に刺激を与えないことが重要です。
同様に、コロナ渦でマスクの着用の日常になった際にも湿疹が急増しました。
すぐにマスクによる刺激だとわかり、不織布のものはどうしても肌に合わずマスクを布製のものに切り替えると、やはり湿疹は出なくなりました。
とにかく顔には指一つ触れない。外的刺激を極力減らす。
これが大切です。
化粧はどうする?
上記の本の中では、なるべくノーメイク、もしくはポイントメイクを推奨しています。
しかし、さすがに社会人としてはそういうわけにもいかないですよね。
現在私は洗顔料、化粧水、美容液、化粧下地、クレンジングは使用していません。
女性としてこれらの商品を使用しないなんて本当に大丈夫なのか・・・・。
最初はかなり不安でしたが使用しなくても問題ありませんでした。
むしろ使うことが肌への刺激になり、湿疹を誘発するので使えなくなりました。
しかし、どスッピンではさすがに外出できません。
そこで私が長年使用しているのはベアミネラルファンデーションです。
肌と環境を考え、紫外線吸収剤や、肌へ刺激を与える成分などを使っていないブラシでつけるタイプのパウダーファンデーションです。
アイメークやチークは市販のものを使用しています。
とにかく化粧が楽で時間もかからず、忙しい出勤前でもあっという間にメイクは終了できるのがありがたいです。私の毎朝のメイクタイムは15分です。
洗顔料もクレンジングも使用していませんので、基本はお風呂でぬるま湯のみで洗顔しています。
乾燥している季節は風呂上りにDHCオリーブバージンオイルやワセリンを塗るだけで済ましています。
本当に美容研究家の人から見たら「ばっかもーん!!」と怒られるようなスキンケアなのですが、トラブルが減っているのが現実なんです・・・・。
私のような肌の弱いタイプは何をやっても刺激になり、逆にここまで何もしないほうがトラブルが起きにくいのかもしれません。
せっけん信仰からの脱却
かつては「ニキビや湿疹の原因は毛穴の汚れなので、クレンジング後はしっかり泡洗顔」と必ずW洗顔を推奨する記事がどの美容関連本にも書いてありました。
髪や体も同様で、とにかく「汚れは大敵!!!」とごしごし洗って、髪も2度シャンプーをしてリンス、体もせっけんで隅々まで洗っていました。
そうするとサッパリはするのですが、成分や乾燥でかゆくなり触って湿疹ができるの繰り返しでした。
せっけん・シャンプーの使用→乾燥・刺激→かゆみの発生→掻く(触れる)→肌への刺激→にきび 湿疹
この悪循環だったような気がします。
湯シャンのメリット・デメリット
やはりメリットだけではなく、デメリットもありますので私の場合を紹介します。
メリット
・髪にも肌に優しい 環境にも優しい。
・なにより肌に洗剤成分の負担をかけていないという安心感。
・顔だけではなく胸や背中の湿疹も激減。(やはりどんなにきれいに洗い流してもシャンプーは顔、胸、背中にも流れていく)
デメリット
・湯シャン前のブラッシングと湯シャン後のドライヤーでの乾燥が必須。そういった面から洗髪に手間がかかる。
・シャンプー後の良い香りは得られない。
私の場合はブラッシングがとてつもなく面倒に感じる時がありますし、ドライヤーをする時間がない時もあります。そういう時はどうしてもベタつきが残ってしまいます。
肌の変化
シャンプーをしていたころは洗髪後に顔の毛穴が開き、かゆくなり皮脂がじわじわと出てきていました。
顔にはもちろんシャンプーは付けていませんが、洗い流すときにどうしても顔に付着してしまうようです。いつも顔全体にかゆみがありました。
まるでシャンプーの成分が肌に残ることで、肌自体が戦闘態勢になって荒れているような感覚でした。
湯シャン生活をしていくうちに毛穴の付近が赤くなるようなかゆみを伴う感覚はなくなりました。必然的に指で顔を掻くしぐさは減るので湿疹も減りました。
お湯のみしか使っていないので肌の凪(なぎ)を感じます。
本当に長い年数(30年近く)、顔全体にニキビ 湿疹ができていたので今でも毛穴はぱっくり開いていますし肌の質感もごわごわ硬いイメージです。
これは湯シャンで改善するには難しいかもしれませんし、もう少し時間がかかりそうです。
しかし、私にとっては湿疹ができにくくなったということでまずは良しとしています。
最後に
とにかく湯シャンに出会うまでは、ニキビに対して何か塗ったり、汚れを落とそうと石鹸、シャンプー選びに神経を使ったり、足し算の思考で向き合う日々でした。
しかし何をやっても効果がなく、むしろ悪化する日々でもう、あきらめていた時に出会った湯シャン。
それに加えて本に書いてある通りに洗濯洗剤を変えて、肌になるべく刺激を与えない生活に切り替えたことであきらかに肌が落ち着き、ニキビができにくくなりました。
お肌のトラブルは精神を病むほどに自己イメージを悪くしますし、対人面でも堂々と振舞えません。
いつも肌のきれいな人がうらやましく思っていました。
本当に鏡を見るのはつらかったです…。
有難いことに子供二人はまったくの健康肌で、それこそシャンプーをじゃんじゃんしてメイクもばっちりしても何のトラブルもなく生活しています。
だからシャンプー自体は健康な肌の人には何の影響もないことに驚いていますが、のちになんらかの影響はでてくるのではないかと少し心配です。
湯シャンはネット上で賛否両論あるので決断するには迷うと思います。
効果がないとか、匂うとか「アンチ湯シャン」がいることも確かです。
しかし私のように超皮膚の弱い人は一度、トライしてみることをお勧めします。お金もかかりませんし、有害な物質を使うこともないので合わなければノーリスクで辞められます。
私はこの本に出合えて、湯シャンに切り替えて本当に良かったと実感しています。