世界的ヴァイオリニストである古澤巖(ふるさわ いわお)さんと日本のトップダンサーの競演が楽しめる「Dの旋律」という番組をご存じでしょうか。
5分間という短い番組ですが、一度見ると目が離せません。
その理由は、番組本編はもちろんのこと、合間に放映されている2つのCMが独特だからです。
このCMの出演者は誰?
番組提供のバルカーって何の会社なの?
そんなことについて調べて、すっきりしようと思います。
部長役の男性は元バルカー社員、女性社員役は地下アイドル!
Dの旋律では、提供しているバルカーのCMが2本放送されます。
そのうちの1つがこちら。
「次の100年」編Ⅱ
「定年退職される自分を育ててくれた部長への感謝と、次は自分がこの会社(バルカー)を盛り立てていくんだという未来への誓いをたてる内容」(バルカーHPより)
こちらのCMに出演者している「福本部長」役の男性は、2024年3月末にバルカーを退職された元社員の方です。
役柄だけでなく、現実でも退職されていたのですね。
Dの旋律は2021年から放送されていますが、CMは代々、バルカーの実際の社員の方が出演されています。
そして、この男性に「ありがとうございました!」と感謝を述べている女性は、看護師地下アイドルのあやせさんです。
あやせさんはもう1本のバルカーのCMにも出演しています。
それがこちら
「チャレンジ編」
「自分が持っているあらゆる可能性にチャレンジしながら、夢の実現に向けて頑張っている姿を、バルカーのチャレンジ精神と重ね合わせたストーリー」(バルカーHPより)
あやせさんは看護師地下アイドルだけあって、さすがに看護師姿がよく似合っていますね。
ちなみにCMの最後に「いいじゃないか」とつぶやく男性は代表取締役会長CEOの瀧澤 利一氏です。
2022年にもこの「いいじゃないか」のセリフでバルカーのCMにご出演されていました。
看護師地下アイドルのあやせさんとは?
バルカーの2つのCMに出演中の看護師地下アイドルのあやせさんは、アイドルグループのQ-pitctやNiLUNLOCK で活躍されていました。
そして平成30年には、看護師の国家試験にも合格されています。
バルカー社員ではないあやせさんが今回バルカーのCMに出演されているのは、2023年に放送された「ロードtoショーダンス」というバルカーが提供の番組に出演されていたご縁なのかもしれません。
「ロードtoショーダンス」とはダンス大会出場を目指して、3組のアマチュアペアが社交ダンスをゼロから学び、挑戦する社交ダンスの番組。
こちらにあやせさんは出演されていました。
CM挿入歌を歌うのは、あのジングルを歌う人
そして、このCMで流れる「Sky’s the limit」を歌う遥海さんは「ソニー 損保♪」のジングルを歌っている実力派の歌手です。
バルカーって何をしてる会社なの?
バルカーのCMを見ると、気になるのは会社の業務内容がよくわからないということ。
バルカーについて調べてました。
- 以下会社のHPより参照
株式会社バルカー(英文表記 VALQUA, LTD.)
1927年に自動車および各種高速機械用ブレーキライニングの製造及び販売を目的として、大阪府中河内郡龍華町(現八尾市)に日本ブレーキライニング製作所を創立。
2018年に商号を日本バルカー工業株式会社から株式会社バルカーに変更。ちなみにバルカーの社名はValue & Qualityを組み合わせたもの。 - 工業用パッキン、ガスケット等のシール材大手。
- 事業内容は産業機器、化学、機械、エネルギー、通信機器、半導体、自動車、宇宙・航空産業等、あらゆる産業向けにファイバー、ふっ素樹脂、高機能ゴム等各種素材製品を設計、製造、加工および販売。
本社は東京(品川区)で東京証券取引所プライム市場に上場。
さらに世界7か国にネットワークを持つグローバルな展開をしています。
バルカーとダンスの関係は?会社ぐるみでダンスをしているらしい。
2024年現在、代表取締役会長CEOである瀧澤 利一氏は創業者である祖父、父につぐ3代目です。
瀧澤氏が40代のころ、取引先の女性社長が社交ダンスをしており、その発表会を見に行くようになったのが縁でダンスを習うようになりました。
それがバルカーが社交ダンスを支援するようになった始まりでした。
バルカーの役員はじめ、社員たちはプロの講師にダンスを教えてもらっているというから驚きます。
瀧澤氏のもと、社を挙げて社交ダンスに情熱を注ぐ会社のようです。
そして2021年9月、瀧澤氏は日本ダンス議会(JDC)に就任しました。
また、会社の社会貢献活動としてダンスの普及・振興を支援しています。
その活動の中でも特に注目される大会がバルカーカップ統一全日本ダンス選手権です。
バルカーカップ(バルカーカップ統一全日本ダンス選手権)とは?
バルカーカップは一般社団法人NDCJ(ナショナル・ダンス・カウンシル・オブ・ジャパン)が主催し、バルカーグループが特別協賛している社交ダンス日本一を決める国内最高峰の競技会。
2015年から開催され、2022年からは「新生バルカーカップ」として「フリー&フェア」というコンセプトのもとプロ・アマ問わず参加できるようになりました。
毎年11月に開催され、会場はグランドプリンスホテル新高輪「飛天」。
フジテレビのFNS歌謡祭の会場としてもおなじみですね。
ここに全国の国内プロ・アマ選手が集い「社交ダンス日本一」を決めるのです。
優勝者、準優勝者には翌年のWDC世界ダンス選手権の日本代表権が与えられるというからすごいです。
ちなみにバルカーカップの運営はバルカーの社員がやっているそうです。
Dの旋律について
Dの旋律は2021年3月から放送スタート。
2022年4月6日から、サブタイトルが変わり、正式な番組名が
「Dの旋律~ダンスと音楽のシンフォニー~」になりました。
出演は世界的ヴァイオリニストである古澤巖さんと男女ペアのプロダンサーが週替わりで出演しています。
放送日
テレビ東京 毎週木曜よる 21時54分~22時00分放送
BSテレ東 毎週土曜深夜 1時30分~1時35分放送
BSでも放送していたのは知りませんでした。
全くダンスの知識のない私でも、その優美なダンスについ引き込まれ見入ってしまい、とても優雅な時間を過ごせます。
まとめ
いつも気になって見ていた番組「Dの旋律」。
その提供のバルカーのCMを見て湧き上がる疑問。
いったいこの出演者は誰?そしてバルカーって何の会社なんだろう?と。
調べてみるとバルカーは工業用パッキン、ガスケット等のシール材大手で上場もしている大企業なのだとわかりました。
そしてバルカーという会社が社交ダンスに力を入れているのを知り、驚きました。
社を挙げて社交ダンス界を盛り上げている会社でした。
バルカーカップという社交ダンス日本一を決める大会の特別協賛をして、社交ダンス界を支援しています。
しかしCMの中でバルカーの製品について説明したり、社交ダンス界を支援している事に何も触れません。
会社の事業内容を押し出さず、巧みに出演者がダンスをする様子を入れるなど、バルカーという会社と社交ダンスが脳内に一緒に自然とインプットされる、なかなかの戦略のあるCMだと感じました。
工業製品の業界、ダンスの世界、それぞれの人達にとっては知らぬ者はいない超有名な会社なのだと思います。
「Dの旋律」は5分という短い番組ながら、ヴァイオリニストの古澤巖さんの演奏と、プロのダンサーの競演が堪能でき、贅沢かつ珍しい番組で、合間の2本のバルカーのCMも含めると「なんてお得な5分間なのだろう」と感心します。
「Dの旋律」、今後も毎週楽しみに拝見しようと思います!