「大竹まことゴールデンラジオ!」(文化放送)内で14時25分ころ放送の名物コーナー「大竹メインディッシュ」。
月曜日から金曜日まで毎回多彩なゲストが登場します。
2024年5月1日(水)のゲストは社会学者の山田昌弘(やまだ まさひろ)さんです。
山田昌弘(やまだ まさひろ)さんプロフィール
山田昌弘(やまだ まさひろ) | 社会学者 |
生年月日 | 1957年11月30日 |
年齢(2024年時点) | 66歳 |
出身地 | 東京都北区 |
出身の学校 | 東京教育大学附属駒場高等学校(現・筑波大学附属駒場高等学校) 東京大学文学部 東京大大学院社会学研究科博士課程単位取得退学 |
現在の役職は?
山田氏は2008年から中央大学文学部の社会学専攻教授をされています。
さらに現在は
・内閣府男女共同参画会議民間議員
・文部科学省子どもの徳育に関する懇談会委員
・社会生産性本部ワーク・ライフ・バランス推進会議委員
・東京都社会福祉審議会委員
などを務めています。
パラサイトシングル、婚活などの造語の考案者
山田氏の専門は家族社会学です。
主に家族、結婚、若者 、 家族社会学、ジェンダー論、感情社会学、若者論 について研究されています。
山田氏といえば読売新聞の名物コーナーである「人生案内」の回答者としておなじみです。
そしてなんといっても驚くのが私たちが普段よく耳にしている
「パラサイト・シングル」
「婚活」
という造語の考案者でもあります。
ちなみにパラサイト・シングルとは1997年に出版された『パラサイト・シングルの時代』(筑摩書房・山田昌弘著)により広く知られるようになった用語です。
親に寄生(パラサイト)する独身者(シングル)を意味しています。
家事を親任せにして自分の収入の大半をこずかいに充てるような日本の独身者は、他国ではみられない現象です。
これが現在の日本の未婚化の要因の1つになるとしています。
「家族」を専門にする理由
山田氏が家族社会学を専門にする理由は、自らの生い立ちにあるようです。
もともとは数学が好きで高校までは数学者なることを考えていました。数学雑誌に問題の解答を投稿していた過去もあるほど学問としての知識もありました。
しかし、自身の家族に問題がありました。
父親は自営業で多額の借金を抱えていました。その返済の協力を子供の山田氏も請け負いました。
母親は病弱で、姑にいじめられる日常。
そんな環境のなかで育った山田氏が選んだのは家族社会学だったのでした。
主な著書は?
山田氏は、たくさんの書籍を出版していますがここでは5つ紹介します。
『ジェンダーの社会学』(新曜社-江原由美子らと共著)
『パラサイト・シングルの時代』(ちくま新書)
『家族というリスク』勁草書房
『希望格差社会』(筑摩書房→ちくま文庫)
『少子社会日本』(岩波新書)
このように現代の日本が抱えるジェンダー問題、若者の問題、家族の問題、少子化の問題に取り組んでいます。
そんな中でも2024年2月13日に発売された新書がたいへん興味深いです。
『パラサイト難婚社会 』(朝日新書) 山田昌弘(著)
以下、書籍紹介文より抜粋
なぜ、結婚はこんなにも難しくなったのか?
結婚、未婚、離婚は社会の鏡に他ならず。
全世代必読のリアル難婚本、ついに誕生!
結婚した3組に1組が離婚し、60歳の3分の1がパートナーを持たず、
男性の生涯未婚率が3割に届こうとする日本。
経済停滞、非正規雇用社会の闇が描く、「難婚社会」の正体と課題を徹底的に問う!
まとめ
2024年5月1日(火)放送「大竹まことゴールデンラジオ!」のゲストは社会学者の山田昌弘(やまだまさひろ)さんでした。
ご自身の生まれ育った家庭環境により社会学の道に進んだ山田氏。
「パラサイト・シングル」、「婚活」という造語の考案者でもあります。
その時代の若者観、家族観、結婚観などを的確に捉え、研究しており著書も多数あります。
これらの著書を読むことで、今の日本が抱える問題について考えさせられるキッカケとなるのではないでしょうか。