アマゾンでの買い物に慣れてきた日常で、先日「やられた~!」と思った出来事がありました。
商品は
「交換用浄水器カートリッジ 。リク〇ル IN〇X (JF-〇-〇) 3個入り」
という品。(〇の部分はきちんと正規のメーカー名で記載されている)
いざ、届いた商品はどう見ても、あやしい粗悪品。
これはやられた!と返品手続きを取ったのですが、出荷元・販売元は中国の業者。
あれこれ、悩んでいるうちに全額返金となり、商品も返送しなくてよい事に・・・。
この経緯をレポートしたいと思います。
安さに飛びついてしまった・・・
商品説明には「互換品」という文字は無く、正規のメーカー名や型番が記載されており、浄水器の性能を示す画像もメーカーのものが掲載されていました。
ちなみに「互換品」とは純正品の代用品として、別の企業が販売する商品。
よく、インクカートリッジの互換品が正規品より安く販売されていますよね。
今回の浄水器のカートリッジはその「互換品」の記載が無く、画像や品番などから正規品と思われても仕方がない記載の仕方でした。
そして何しろ、正規品の3分の1ほどの金額だったので、飛びついてしまいました。
販売元が海外かどうかは必ずチェックすべき!
本来なら、確認すべき出荷元や販売元の情報を確認することを怠ってしまったことが、ミスの始まりでした。
きちんと販売元や出荷元の評価を確認すべきでした。
そして届いた商品の中を開けると・・・
個別の内箱もなく、メーカーの名前や商品型番がどこにも記載がない、説明書もない。
浄水器のカートリッジが直でビニールのジッパー袋に入っている・・・・。
ハサミなど不要で、だれでも開け閉めできるジッパー袋。
誰が開封したかもわからない、新品かどうかも不明、この怪しげなカートリッジを通過した水を飲むなんて到底できない・・・。
調べてみると国民消費者センターの注意喚起に同様の被害が多数発生している事が判明しました。
また、リクシルのHPでも同様の注意喚起がありました。
注意喚起 悪質サイト・偽サイトにご注意ください
近年、株式会社LIXIL(以下、LIXIL)の社名や商品などの情報を無断で盗用しているLIXIL浄水カートリッジの「偽通販サイト」の存在を確認しており、関係各所と削除対応を行っております。中略
https://newsroom.lixil.com/ja/20230426_01 リクシルHPより
LIXILが運営する浄水カートリッジの販売サイト以外でLIXIL公式を騙り浄水カートリッジを販売しているサイトはすべて「偽通販サイト」となりますので、ご注文の際には必ずご確認くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
改めて、WEBでこの商品を検索すると、偽物のオンパレード・・・
知らずに購入している人はかなりいると思います。
返品手続きスタート。相手の反応は?
早速、アマゾンにログインし、商品の購入履歴から該当商品の「商品の返品」をクリックし、返品手続きをスタート。
返品理由として、互換品の表記がない事、メーカーや型番の確認ができないこと、新品かわからないこと、国民生活センターの注意喚起を見たことなどをありのまま入力し、送信。
すると、次の日アマゾンのメッセージセンターに販売元の業者から、たどたどしい日本語でメールが届いていました。
簡単に要約すると・・・
「本当にご迷惑おかけしました。返金より良い解決策があります。新品を再発送します。そして1000円返金します。返事ください。あなたに幸せな人生を!」
つまり、5000円で購入した商品のうち1000円を返金します。そして、もう一度新しい商品を送ります、返事ください。という内容。
しかし、新品かどうかも確かめようがない、ジッパー袋直入れの同じ商品を送られても使う気がしない。
どうしたらよいか・・・と1週間ほど悩みました。
そして再度メッセージセンターを確認すると、突然アマゾンからの「返金処理終了」メール。
クレジットで購入した全額の返金処理がされていました。
はたして相手がこれに応じたのでしょうか。
通常はこちらが返品をして、販売元がそれを確認してから返金処理されるはず・・・。
手元に商品があるのに返金が先にされてしまった・・・。
物はどうすれば??
中国へ返品するのなら着払いで良いの?
どこに持っていけばいいの??
とわからないことだらけ。
しかも、返品処理の画面にアップされている「返品用ラベル」に記載された相手先の住所は文字化けしているし・・・。
返送しなければ、訴えられたりしちゃうの?・・・もしかしてそれが目的?
こちらの住所も名前も相手には知られているのが恐ろしい。
お手上げ。アマゾンカスタマーサービスに頼る。
販売元にメールで確認を取ろうと思ったのですが、相手は中国の方なので難航しそうだと判断し
アマゾンのカスタマーサービスへ連絡。
PCにこちらの電話番号を入力すると、すぐに折り返しでアマゾンから電話がかかってきてとてもスムーズに繋がりました。
カスタマーサービスとの連絡の取り方
アマゾンにログインし、ホーム画面の上部または下部にある「ヘルプ」を選択
↓
「この商品についてどのようなヘルプが必要ですか?」や「お困りですか?」の項目から該当のものを選択
↓
表示された注文履歴の中から該当商品を選択
↓
ここからさらに該当する項目を選択し続けていく
↓
最後に出てくる「カスタマーサービスへ連絡」を選択
↓
「担当者からの電話をリクエストする」を選択し、かけてきてほしい電話番号を入力
↓
電話がアマゾンからかかってくる
最初に対応したアマゾンの職員がことの経緯を確認し、さらに専門の部署に繋がれました。
次に繋がったのは恐らく、日本語が堪能な中国人の女性オペレーター。
返品する前に返金処理されているのですが、手元の商品はどうすればよいですか?
ことの経緯を引き継いでいたので、すぐに状況を把握してくれてありがたい。そして
商品は返品する必要がないです。そちらで処分して下さい
と言われました。
そして返金処理は販売業者ではなく、返品依頼から一定の時間が経ったことで自動的にアマゾンのほうで行われたということが分かりました。
「返品無し返金」というサービス
調べてみると、これはアマゾンが2021年4月から開始した出品者向けの機能で、Amazon出品者が「返品無し返金」の機能を選択していれば、アマゾンによって自動的に返金されるというシステムであるとわかりました。
商品が返品される時にかかるコストを考慮すると、返金して終わりにしたほうが良いと判断した場合、この設定をする業者がいるようです。
購入者には販売元がこの機能を設定をしているかは判別はできません。
悪用の恐れが無いよう、返品のルールを満たせばこの「返品無し返金」が適用されるようです。
焦って、動いて面倒なことにしなくて良かった・・・・
気を付けること まとめ
今後気を付けることは
- 出荷元や販売元の情報を確認する。海外であれば慎重に商品や販売者の評価を調べたほうが良い。
- 安さに飛びつかない。
- トラブルが発生したら自分の判断で即座に動かない。(相手の反応を見る。値引き提案してきたり、なんらかの交渉をしてくる可能性あり)
- 返品する前に疑問点をアマゾンカスタマーサービスに確認する。
下手に自分で販売元にコンタクトをしていると、今回のように商品の代金の一部を返金して終わりにしようとしたり、こちらが海外への返品作業をあきらめるのを狙っている可能性もなきにしもあらず。
今回は、相手から一部返金の提案がされ、こちらが返品作業をどうすればいいか迷っているうちに、結果的に時間が経過し自動的に「返品なし返金」が適用されました。
また、焦って動かずアマゾンに問い合わせしてみたことも、功をなしました。
しかし、こちらの個人情報は渡ってしまったので、悪用など心配な面はあります。
あくまでも、「返品なし返金」は相手が設定していることが条件ですし、こちらの返品理由が正当なことが条件です。不用意に返品をするのはルール違反です。
便利なアマゾンですが前提として、くれぐれも出荷元・販売元と商品説明欄のチェックは慎重にすべきと分かった件でした。