先日千葉方面から京都方面行の夜行バスに乗ってみました。
約10時間というロングな時間を、果たして無事に乗り切れるのか?!
初めて夜行バスに乗る際は
・きちんと眠れるのか
・トイレはバスに付いているのか
・隣に知らない男性が座ったらどうしよう
・・・・などなど数々の不安が頭をよぎりますよね。
2つのバス会社に乗ってみた比較とその感想を書いていきます。
4列シート トイレなしの場合
記念すべき初の夜行バスは「VIPライナー グランシア4列楽のびシート」(運行会社:(株)平成エンタープライズ)というバスです。
これで千葉方面から京都方面にいってみます。
ちなみに4列シートというのは隣り合った2席に通路を挟んでまた隣り合った2席があるという配置です。
隣の人との区切りは?
気になるのは隣の人はどうなるのか。
このプランでは隣は必ず同性になるとのことで安心です。座席指定をしない予約だったので乗車する際にはじめてどの席になるかわかりました。
印象としてはバスの前方に男性、後方に女性が振り分けられている感じでした。(カップルは前方に)
どの席にもプライベートカーテンが付いているので、それを閉めてしまえば周りの目が気になりません。
隣の座席はかなりぴったりと隣接するため、窓側だった場合はトイレのたびに隣の人に気を使うと思います。
気になる真夜中のトイレ休憩のタイミングは?
車体にはトイレがないタイプで、かなり不安になりました。途中で我慢できなくなったらどうしよう・・・と。
しかし到着まで2~3時間に1回のペースでサービスエリア、パーキングエリアでのトイレ休憩があるのでなんとかしのげます。
指定のサービスエリアにつくとトイレ休憩になります。
車内アナウンスは寝ている人に配慮して、ありません。
真っ暗な車内は足元が少し明るくなります。
万が一トイレ休憩ではない時にトイレに行きたくなってしまったら、乗務員に申し出ればほかのSA・PAで途中停車してくれるようで安心です。
トイレに行く時は危なくないの?
真夜中なので女一人の場合、危険ではないのか不安になりますよね。
降りてみたところ、他の夜行バスのトイレ休憩の時間とも重なり、それほど危険な雰囲気はありません。ただ、個人の車の人も利用するSA・PAのトイレなのでやはり用心はしたほうがよいでしょう。
トイレ休憩で気を付けること
トイレ休憩の際は運転手さんが車体の番号が書かれた首から下げるカード「休憩カード」を渡してくれます。
サービスエリアによっては、たくさんの夜行バスがトイレ休憩で停まっています。停車している夜行バスはどれも車体が似ているので
「どのバスだったっけ~??」
とならないようバスから降りたら、まずはしっかりバスの停車位置やバスのナンバープレートを確認したほうが良いです。
あと、私は紐靴の運動靴を履いていたのですが、乗車中は脱いでいました。(脱がないと休めないので・・・)
なのでトイレ休憩のたびに狭い車内で靴の脱着をするのはやや面倒でした。簡易スリッパを持参すると便利だと思います。
こんな感じでトイレ休憩で目が覚めるので、熟睡するのは少し難しいです。しかし発想を変えると2~3時間おきに外の空気が吸え気分転換ができます。
私は初めての夜行バスということもあってか、おそらく2時間くらいしか眠れなかったと思います。
その他の設備など
無料Wi-Fiが接続できます。また、ヘッドフォンが座席に備えられています。
コンセントがありスマホの充電もできました。
消灯は最終乗車地出発後(約10分後)で、車内は暗くなります。窓側に座ってもカーテンを開けて外を見ることはできないので(光が入るので)車窓を眺めることは難しいです。
VIPラウンジを利用しよう
やっと到着!!
長い乗車の疲れを癒してくれるのにすごく良いのは、VIPラウンジです。
VIPライナーの良いところは、公式サイトからバスの予約をしていればVIPラウンジが早朝から3時間無料で利用できるところ。(2022年11月1日より、VIPラウンジ公式アプリの会員登録(無料)が必要となります。)
VIPラウンジとは簡単に言えばバスの待合所なのですが、早朝から開いておりとても設備が充実しています。
夜行バスは目的地に早朝に着くので、たいてい入れるお店がありません。そこでVIPラウンジで休憩を兼ねて時間をつぶせます。
VIPラウンジ利用方法
受付でバスの利用状況の確認後、入場できます。
無料の飲料やフリーWi-Fi、メイクルームも完備され、荷物も有料で預かってくれるのでコインロッカーを探す手間が省けました。
なにより、長時間のバスの乗車の疲れをまずはゆっくり癒せますよ。
3列シート トイレ付の場合
次は千葉京都線(運行会社 千葉中央バス)の夜行バスで千葉方面から京都へ乗車してみました。
これは人生2度目の夜行バスになります。
ちなみに3列シートとは、窓側に1席、通路を挟んで真ん中に1席、さらに通路を挟んで窓側に1席の3席が独立した配置です。
座席はどう?隣の人との区切りは?
乗り心地はふかふかで心地よく、シートもしっかり倒して足を伸ばせたのでリラックスできました。
足置き台があり、スリッパが付属されていたのも良かったです。
3列シートは独立シートなので隣り合う席が無く快適です。
窓側の席のみプライベートカーテンがあります。
私は真ん中のシートだったのでカーテンがなく不安でしたが、両端の窓側の人がカーテンを閉めてくれるのでプライバシーは保たれます。
しかしトイレに行く人からは自分自身が丸見えになるので、私はフードを目深にかぶって寝ました。
男女の配置は考慮されておらず、どこに異性が座るかはランダムです。
しかし基本はプライベートカーテンがあるので気になりませんでした。
隣の席との距離は30~40cmくらいでしょうか。人が一人通れる距離です。
トイレ付きだから気分が楽
車体の中央にトイレがあるのでトイレ休憩の時間はもちろんありません。
トイレがある安心感からか、1度もトイレに行くことがありませんでした。
トイレ休憩のたびに目を覚ますこともないので十分睡眠もとれ、なかなか快適な乗車でした。
その他の設備など
コロナのためブランケットの貸し出しはありませんでした。
無料Wi-Fiが接続できます。
コンセントがありスマホの充電もできました。
夜行バスに持っていくと便利なもの
車酔いしやすい人は酔い止めは必須です。私は事前に飲んでいきますが鞄にも常備します。お守りですね。
持って行ったほうが良いのはスマホ用の有線のイヤホン。車内に搭載されている夜行バスもありますがなかなかフィット感がいまいち…普段使っている物のほうが良いでしょう。
ワイヤレスイヤホンは耳から落ちてしまうと暗くて狭い車内で探すのはほぼ不可能。有線のイヤホンを持参するほうが良いです。
イヤホンで聞くのは音楽がおすすめ。
朗読のYouTubeなども聞いてみましたが車体の振動音もあるので、ほぼ聞き取れませんでした。
夜行バスのメリット デメリット
メリット
曜日や月によって値段が大幅に違うので、お得な日を狙って予約することができるのが夜行バスの良いところです。
新幹線ならあっという間に着きますが、夜行バスは寝ている間に着くので到着した早朝から活動できるので1日移動で潰れることもありません。
デメリット
長時間の乗車は体に堪える人もいると思います。腰の悪い方にはおすすめできないかも・・・
また、外の景色を見ることができないので長距離旅行の移動の醍醐味が味わえません。
まとめ
2種類の千葉方面→京都方面に向かう夜行バスに乗ってみました。
4列シート/トイレなしの場合と3列シート/トイレありの場合で比べてみると、どちらもプライベートカーテンという存在でだいぶプライバシーが確保できることがわかりました。
4列シートでは隣は必ず同性になるプランだったので尚更安心でした。
3列シートでは席が独立していたので、男女はランダムに座っていますがプライベートカーテンのおかげで他人の目は気になりませんでした。(中央のシートはカーテンなしですが左右窓側のシートの人がカーテンを閉めるので大丈夫)
トイレについては車体に付いていないと数時間に一回トイレ休憩のため停車するので、なかなか熟睡は難しそうです。(やはりトイレが付いている車体のほうがゆっくり眠れました。)
深夜のトイレ休憩は不安ですが他の夜行バスも停車しているので思ったほど怖くない印象でした。
ただ、トイレに行く際には自分の乗車しているバスの停車位置を必ずチャックして行くことが重要です。
時間はかかりますが、夜行バスならではのメリット
・価格の安さ
・朝一から動ける
があるので体力があれば新幹線よりもおすすめですよ。