ビックロ閉店のニュースに驚いた方も多いのではないでしょうか。あのビックカメラとユニクロがタッグを組んだ！？というニュースから早10年。ユニクロをそのまま連想させる特徴的なロゴが印象的でした。それももう、消滅してしまうことに・・・。
このニュースをサクッとまとめてみました。
いつからビックロとして営業してた？
2012年9月から家電量販店のビックカメラと衣料品店のユニクロがコラボして営業開始。
開店初日は4000人もの行列ができていた。ニュースでも大きく取り上げられ話題に。
あのニュースを見たのはつい最近のことだと思っていましたが、あれから早10年も経つとは・・・。閉店日は2022年6月19日（日）。
なぜ閉店に？
賃貸契約が満了を迎えるのを機にユニクロが退店を決定。ユニクロによると周辺の再開発で客の動線に変化が出てきたことが大きな要因とのこと。同社は従来から状況の変化に対応しながらスクラップアンドビルドで出店、退店を決めている。今回もその一つとしての退店。
建物はその後はどうなる？
建物は店名を「ビックカメラ新宿東口店」に変更し継続。ビックロの閉店に伴う休業日は設けずに営業を続ける。ユニクロの入っていた2階から3階部分はまだどうなるかは未定。
ユニクロは撤退するがビックカメラのみ営業を継続ということ。
ユニクロは今秋（2022年）に新宿3丁目店と新宿フラッグス店の2店をオープンする予定。
ビックロとは何だったのか？
もともとは2012年3月に閉店した新宿三越アルコットの建物をビックカメラが借り上げ、同年7月に「ビックカメラ新宿東口新店」としてオープン。
同年9月にテナントとしてユニクロが入居。
この時、単なるテナントとして入居ではなくビックカメラとユニクロの共同店舗として、まったく異業種の共同展開をして注目を集める。各フロアは以下の通り。
- 地下3階～地下1階 ビックカメラ
- 1階 ビックカメラとユニクロの両社による展開。家電と衣料品を組み合わせた展示もあった。
- 地上2階～3階 ユニクロ
- 地上4階～8階 ビックカメラ
店の課題として、共同展開であってもビックカメラの商品とユニクロの商品の会計が別々で客にとっては清算は煩雑であった。
～豆知識～
コロナ前は大勢の訪日外国人で賑わっていた。
ユニクロのフロアだけでも1200坪あった。
7階のGUはビックロ消滅後もそのまま営業を続ける。
プロデュースはあの人
ビックロのプロデュースがクリエイティブディレクターの佐藤可士和であることも話題になった。
佐藤可士和 数多くのパッケージ、ＣＤジャケット、ＴＶ番組のタイトルロゴ、社名ロゴなどを手掛ける。現在のユニクロのロゴのデザインも同氏の作品。
佐藤はビックロのロゴのみならずユニホームや店内BGM,マネキンに至るまでビックロを総合的にプロデュースした。
閉店は2022年6月19日（日）。ビックロがあった場所はここ！
新宿三丁目駅（Ａ５出口）地下鉄丸ノ内線 副都心線 都営新宿線
新宿駅 （東口）JR山手線 中央（快速／各駅停車）線 埼京線 湘南新宿ライン 小田急線 京王線 地下鉄丸ノ内線
新宿西口駅 （Ａ５出口）都営大江戸線
西武新宿駅 （南口）西武新宿線
まとめ
全く異業種のビックカメラとユニクロがコラボしたというニュースは大変衝撃的で、今でもその当時のことはよく覚えています。
佐藤可士和氏による店舗プロデュースというのも話題性があり、一度は行ってみたいと思わせる店でした。ビックロという業態が10年で幕を下ろすことになってしまい残念です。
今後はビックカメラのみので営業継続でユニクロ跡地の活用は未定とのこと。ただ、今回のように異業種がコラボして話題性のある店舗を展開するという試みはとても新鮮で、こういったチャレンジ精神は今後の流通業界において、とても重要なのではないかと思いました。ただのテナントであれば全国どこに行っても同じ店がありますし、ネットで商品を購入することが主流になった現在、実店舗に足を運ぼうと思わせる流通業界に一石を投じた新しい試みでした。
